1992年に発足した全国河川遡行クラブは、全国の一級河川を河口から源流まで川に沿って歩くことに
挑戦しています。
1日に30km~50kmという長距離を歩くことで体力と気力を鍛えています。
河川の個性に触れながら、地球環境や自然との調和に思いをめぐらせます。
地元の方々との交流を通して、川と人との関わりを考えるクラブとして発展してきました。
長距離を歩くことは武道に通じるところがあり、クラブでは 「歩心道」と呼んでいます。
初参加者は歩心道初級から始め、参加を重ねて2級,1級と進み、5回参加で初段に昇進します。
以後、歩行態度や自然理解度等を含めた総合判断で3~5回完歩するたびに昇段します。
会則は特になく「自己責任」を基本理念とし、参加者各自の能力と判断力で歩き、団体歩行はしません。
宿泊所は公民館や体育館をクラブで借りることもありますが、個人で確保することが基本で、
もちろん野宿もします。
一級河川は全国に109本あり、すべての河川を遡行する夢に向って歩き続けています。 岡山県支流遡行 こんな笑顔で歩きませんか
会員は全国に約750名います。1回の参加費は4千円で、入会費や年会費は不要です。
河川遡行は春と秋の年2回実施しています。北海道の河川は夏に実施しています。
すでに遡行した河川を参加できなかった会員たちが「敗者復活遡行」と称して実施することもあります。
他に支部企画として支流や近隣の河川の遡行を随時実施しています。
歩心道
歩く事にも、日本古来の武道と同じく、究める道があると信じて、風のごとく歩く、道は道場として
歩かせていただく、使わせてもらう気持ちを持って以前より綺麗にする事を合言葉にして歩いている。
自己責任
当クラブの行事に参加される方は、総て自己責任を認めていただける方のみの参加となります。
従って、誓約書をよく読んでサインして提出して下さい。
右は我らのリーダー 幹事長(筑後川遡行記より抜粋)
3日目の杖立温泉会館でトイレに立った時、リタイヤを覚悟した。
20年来の長距離歩行で始めての雪辱であったが、役員なんだ
からと自分に言い聞かせた。3時にS嬢と会ってこの事を彼女に伝えた。
考えが変わったのはこの直後。
「幹事長ならはってでも来る」と会長から言われたこの俺が、
また他のメンバーにずっと「マメだったら騙し々でも歩ける」
と言い続けて来たこの俺が、‥‥‥途中で駄目ならまだしも、始めより諦めるのはおかしい。
歩き始めてまもなく道端に昨日使った竹とは比べ物にならぬくらいな立派な棒が置いてあった。
杖立温泉の神様の授けものと大観峰まで使わせていただいた。
ゴール地点に、この棒を捨ててきたのが心残りであった。
杖立まで戻してやるべきであった。
BOOK 「一級河川を遡る」 著者: 川井 則之 発行:2005年.2月.29日
河川遡行はただ歩くだけではない。
遡行が終わったら感想文を書く。
これが歩くことより難しいこともある。
書きたいことがいっぱいあるからだが、
とにかく書いて提出する。
近頃はパソコン文字の感想文が増えたが、
手書き文字の文章は味わいが深い。
参加者の楽しさや苦しさや喜びか伝わってくる。
そして読み終えて、ひとつの遡行が終わるころ、
次の川が気になり始める。
遡行記、歩いた後の感想文をまとめて全員に配布 自分の思いやコースの見所、地域の人との様子がよくわかる
(1) 2004年5月 大井川遡行 遡行画家 清田伸治 絵(茨城.)
(2) 2006年5.11月 信濃川遡行 川中島 絵 清田伸治
(3) 2007年11月 円山川遡行 竹田の町並 絵 清田伸治
全国河川遡行クラブ20周年記念 2011年6月19日設立20周年記念式典 鏡割り
全国河川遡行クラブ10周年記念報告会 2001年福山キャッスルホテル
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